ナツミオ

空軍大戦略のナツミオのレビュー・感想・評価

空軍大戦略(1969年製作の映画)
4.3
20年以上前の第二次世界大戦当時の戦闘機、爆撃機を集め(厳密には、ドイツ機は少し型式の違うスペイン製)、CGは一切無し(未だ技術もない当時)で実写で英本土航空決戦(原題のバトル・オブ・ブリテン)を描いた史実に基づく作品。

ダンケルクの戦いで手痛い敗北を受けたイギリス軍に対してナチスドイツは、1940年英本土上陸作戦の前段階として、英空軍の壊滅を狙って攻撃を開始した。
圧倒的有利な多数の航空機を有するドイツ空軍に対して、少数のイギリス空軍。
当初、空軍基地やレーダー施設などを集中して攻撃するドイツ空軍に英空軍パイロット、航空機は失われ劣勢に立たされていく・・・

作品を観て、英国内では後方支援部隊での女性の果たす役割は多かったが、犠牲も多かった。
また、パイロット不足を補う為に、ドイツに占領されたポーランド軍の義勇戦闘機部隊も投入されて、予想以上の活躍をした史実も描かれている。
イギリスがこの戦いに敗北していれば、歴史が変わっていたかもしれない重要な戦いであった。

CGが無い時代に撮影された実機の迫力と美しさを堪能できる作品です。

スルメ映画
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