空軍大戦略の作品情報・感想・評価

「空軍大戦略」に投稿された感想・評価

ひば

ひばの感想・評価

4.5
大分気に入ってる戦争映画。毎秒おもろい。「フランスの戦いは終わった。イギリスの戦い(バトルオブブリテン)が始まる…」からのなんと元気なオープニングよ。ふつうにしんどいので一回見るの止めましたが。『ダンケルク』の参考映画ですよねこれ確か。マイケルケインの役もね。『ダンケルク』関連の本読んだとき、スツーカが急降下するとき化物みたいな声をあげるんだぜってあってピンと来なかったけどこれ見て化物じゃねーか!!!!!となった思い出。それにこいつですよね?笑ってるように見える機体。悪質だよな!並んで『頭上の敵機』も良い映画です。機内の視覚が思ってたより狭いから飛行中に攻撃受けてオイルが吹き出し見えなくなるシーンとかほんと怖いしああいった描写は見たことないかも。色んな死に方をするもんだぜと最悪な気持ちになる。群像劇なので個人や個体に感情移入させるような劇的ショットがない分個人が消耗品として描かれとても無機質に映る空中戦も心の置き所がなくなんだか珍しいなと感じた。空が渋滞してるのも鳥のようにも見えて、なんだこれ?って気持ちで見てたし。WW2、軍事施設を爆破して生産ラインを絶ち制空権得た方が勝ちに回るのにパイロットは軽視されてるってギミックがおもろいよね。いやおもろくないんですけども。ぼくもせめて戦闘機より爆撃機を狙った方がいいと思う。脱出する判断も戦闘経験がない初心者ばかりだから遅れるし、飛行機訓練事故で脱出したテストパイロットのニールアームストロングはマジでプロだったんだなと。
実機飛ばした空中戦もさることながらそれ以外もすごく良い。遠景の広大な空爆地帯のショットも圧巻。空軍も大分のんびりしてる中で会話してるとき遠景で爆発が起きてるのに時間差で気付かない動揺で動けないとかそういう緩急の一つ一つがすごく良い。空爆が近付いてくる、空爆はいつも遠くからだんだん近付いて来る。空爆後仲間の死体を前に動揺で煙草を吸おうとするも施設が破壊されどこかしら絶対にガス漏れしていることがすっぽり頭から抜けてたり。隣の建物が爆撃されたときの衝撃波を内側から撮ってるのも良い。あとドイツ人がドイツ語バリ喋るとこも今となっては感動する。ドイツ兵が欲しいもの聞かれて「スピットファイア一個隊ください」言ったの好きです。
個人がピックアップされてないと言いましたが気の毒だなという気持ちはちゃんとあります。一人一人服装に小さくオシャレをして意思が見えるので。最初と最後が同じような反芻カットなのに、おしゃべりしながらののんびり雰囲気から、追い詰められた神妙な顔で虚空を見つめた置物のようなのんびりへ。誰も人を見ず話さず。ガワだけ残った丁寧な暮らし。喝采で終わる戦争などなく何も起きないことを永遠に警戒する終わりなき戦争。バトルオブブリテンも1940年のうちのたった数ヶ月。出兵し男手が足りないから女が活躍する場は戦争でした。ヒトラーが政権を握ったのも女性票を重視した結果があったからです。WW2は女性パイロットを多く動員し戦争貢献させたにも関わらずその後は"男の聖域だ"と無視し続けました。遥か昔は占星術が戦争を左右しました。戦争は戦闘機を狙った精密攻撃から、さらっと描かれた都市誤爆により市民をも巻き込んだ無差別大量虐殺へ発展。昨今の戦争トレンドは無人戦闘機。人間はどこへ向かっているのでしょうね。技術がどれだけ洗練されても戦争がもたらす結果は変わりません。
ドーバー海峡の白い崖、石灰質のプランクトンの死骸が堆積した層で、合せ鏡のようにイギリスとフランスにもあるんですよね。昔は一つだったんだって。陸続きだったけど地殻変動からの温暖化で大量の水が流れ込んでイギリスとフランスは分かれたんだって。チラッと映り込んだ白を見てそのことを思い出しました。でもこの美しい白い崖を守るために命を差し出せと言われたらわたしはすごく嫌だと思うでしょうね。一体なんの意味があるのか、こんなものを命と引き換えに守る価値があるかと。そんなもんなんですよね結局は。同じ国に住み同じものを愛していても、戦争で上層部と兵士の意見が同じなんてことは起こり得ないんですよ
DVD:MGBJF-16108
Blu-ray:MGXJC-16108
Makiko

Makikoの感想・評価

3.3
これといってストーリーに起伏はないけど、映像のクオリティは高いと思った。
クライマックスの空中戦は、SEほとんどなしで聞こえるのは劇伴だけ。特に近年の戦争映画では、劇伴なしで「ドカーン」「ダダダ」みたいな環境音だけを流すことでリアルな緊張感を出すこともできるけれど、本作では劇伴と映像のダイナミックさで映画的な緊張感を演出していたように思える。

イギリス映画だから?ちゃんとドイツ軍がドイツ語で喋っている。アメリカ映画だったら全員英語話者になるだろうなーなんて思いながら観ていた。
とにかく空中戦の映像が迫力満点で、この時代にマジでこの数の飛行機を飛ばしたり爆破させたりしたのか?と驚きの連続。

基本的に軍人の話だし、いわゆる「かっこいい」飛行機の映像が盛り沢山だけど、シーンによっては婦人部隊の死体が並んでいるショットや、ロンドン空襲で生き埋めになった家族のショットなどが挟まれる。問題提起。

マイケル・ケインとクリストファー・プラマーが会話してるシーン(一瞬)のために借りた。実は。
Fisherman

Fishermanの感想・評価

3.7
650対2500という絶望的な差を「戦略」と「連合の力」で勝った史実をCGのない時代に実機を飛ばしての撮影は見応えあった。
マイケル ケイン、ロバート ショウなど名優それぞれの出番は物足りないが、その分見せ場の中心を空中戦にしている脚本は👍
ギリギリの戦いなのにイギリス人ってのんびりしてるというか悲壮感がない。ポーランド中隊がいればこその結果。
冥土

冥土の感想・評価

4.6

このレビューはネタバレを含みます

マイケルケインがすぐ死んじゃったのが悲しかった…
ノーラン監督がインタビューで出してたので見ました
こういう大きな物語の波がない戦争映画もいいですよね、パリは燃えているか?とか…好きです
mh

mhの感想・評価

-
イギリスの戦争もの。
時系列的にはダンケルク直後のバトルオブブリテンが題材。原題そのまま。1940年、ロンドンが空襲されたのがそれ。(個人的にここ間違いやすい)
主役はあくまで戦闘機と爆撃機。本物をレストアしたり、もしくは復刻生産したとのことで、本物同士がぶつかり合う空戦シーンは迫力満点。
コックピットが火事になるシーンが出てくる。「ミッドウェイ」だったか、少し前に見た映画で足元に小さな赤い消火器が備え付けてあった。それで火を消すくだりがあったので、こんなシーンに出くわすたびに「あの消火器でけせばいいじゃん!」と思ってしまうようになってしまった。
その後にみた「零戦燃ゆ」でもこの映画でもコックピットに消火器はなくって、火の移った手袋が脱げなくて困っていた。
どっちが正しいんだ?
「ミッドウェイ」のほうが間違ってそうだけど、そもそもその描写が「ミッドウェイ」にあったのかさえも定かではなくなってる。
話を戻そう。
ドイツが急にイギリス本土空襲やめたのも史実通り。このあとに日独伊三国同盟を締結して、1941独ソ開戦となる。
最低限に抑えられた特殊効果がいい感じだった。
この映画のマイケルケインは、「ダンケルク」で同じような役でカメオ出演しているとのこと。
史実を知った上で楽しむ感じの映画で、エンタメとしての面白さはそんなでもなし。
バトル・オブ・ブリテンです。第二次世界大戦のイギリスvsドイツの本土航空戦です。若干の脚色もありますけど。レーダーのくだり。

実機を飛ばし、本作の醍醐味と言える空中戦や爆撃機の様子、スピットファイアなど、イギリス大俳優を連ねるそれを一気に呑んでしまうほどの見せ場です。いやほんと、キャスト豪華すぎるんですけども。
モックというかハリボテでいいじゃん的な場面でも、え!?動いてるけどそれ本物!?みたいな、なかなか見れないレベルの製作費感。渋ぃ~ッス。
2013.1.27 飛行機の飛ぶシーンの参考になればと借りた。実機が飛んでいる。
私の大好物の男優がゾロゾロ出ている戦争アクション。

しかし、俳優の魅力よりも全体の五分の一を占める本作の売りである空中戦の比重が勝ってしまっています。完全に爆撃機の映画でしかもよく出来ている作品。爆撃機の素人である私でもその飛んでいる姿に、カッコイイなぁと無条件に思ってしまいます。

せっかく名優が出ているのでもっと人物を深く描けていたらなぁと思います。
そうした方向ではなくて誰が軍服が似合っているかで観てしまいます。
私は白のタートルネックの上に軍服を併せたロバート・ショーがカッコイイなぁと思いました。
M少佐

M少佐の感想・評価

5.0
 「このままでは英国は…負ける!」

1940年ナチスドイツは制空権を掌握し英国全土を占領すべく大攻勢を開始する。
航空戦力による史上最大の戦いの火蓋は切って落とされた。

黒少佐
「少佐…まぁた貴様は戦争映画サボってやがるよなぁあ( -_・)?」
少佐
「いやいや見てますよ見てますって(汗)」
黒少佐
「名折れどころかカスだな貴様」
少佐
「(言い過ぎだよ)」
黒少佐
「不服そうだな」
少佐 ビクッ!
黒少佐
「貴様とっくに見ているのに何故この名作をレビューしない?いやすぐにしろ!」
少佐(しますよしますチクショー)
黒少佐
「早くしろしないと潰すレビューしても潰す面白いレビューでもクソつまらなくても潰す最後のレビューになって倒れても潰す無理矢理書かせて又潰す」
少佐
「(理不尽だゲーリング並みに理不尽野郎だ)」

世紀の傑作と言いますか戦争映画としての完成度と映像技術の集大成とも言える。
これを越える航空戦闘の映画はありません。
もちろん近代的な航空戦を描いた作品はありますが第二次世界大戦の最大の空戦を描いた作品は後にも先にも無いし今後も作られる事はないでしょう。
あくまでもただの一兵卒として名優達が戦争と言う巨大な歯車の中で日常として戦闘に参加する。
格好良さやヒロイズム国に殉ずる美しさや大義名分など皆無。
遂行する指導者さえも先の見えない状況に疲弊している。
無邪気な子供、戦争により不仲に陥る夫婦、総統の演説に高揚するドイツの婦女子…。
戦争とは戦闘だけではなく全て同時進行なのだと見せてくれる。

一番見て欲しいのはラスト。
ラストの余韻は背筋が凍るか歴史的な事実として流してしまえるか…

終戦は1945年なのですよ。

#戦争映画186本目
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