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アニメちゃんのKEIのレビュー・感想・評価

アニメちゃん(1984年製作の映画)
3.8
前日に観に行った友達から教えてもらい、『ラブ・アンド・サンダー』後に観てきました。『ラブ・アンド・サンダー』と同じくタイトルに裏切られた作品。ザムザ阿佐ヶ谷の本宮映画劇場まつりにて。本宮映画劇場の話を聞いていると、かつてアポなしロケで訪れた小坂町の花園館を思い出した。あそこも芝居小屋スタートだったからね。

美術助手で及川一の名前を確認。平成ガメラとか『スパイ・ゾルゲ』(日本アカデミー賞最優秀賞受賞)とかを後に担当した秋田出身の美術監督で、とある縁で自分が中学時代にお会いしたことがある。19年に亡くなった話を聞いた時は驚いた。

『ウルトラマン物語』の同時上映作品で、公開当時以降ほとんど上映されていない幻の作品。なのに映像が超綺麗。ニュープリントされてるらしいと上映後のトークショーで言ってた(個人的にはパレで『ダイゴロウ対ゴリアス』を観た時に、湖の反射も分かるくらいのプリントの綺麗さに並ぶくらいの衝撃)。父:ヒデ、母:アタックNo.1主題歌大杉久美子、祖父:あきれたぼういずで「ウルトラマン80」の校長の坊屋三郎という家族の長女の名前が「アニメちゃん」。アニメちゃんがコンピューターの天才でひょんなことから弟の書いたブースカ、ガラモン、ピグモンを実体化。「ウルトラマン」イデ隊員が近所の警官、「ウルトラマンレオ」が漫画家のヒデに原稿をもらいにくる編集さん、「とん平のヘイ・ユー・ブルース」が怪獣トリオを雇うバイト先の社長。もうキャストと設定でお腹いっぱい。ストーリーは怪獣トリオのちょっとした騒動と大団円。アニメちゃんの狂気にも見える振る舞いと、ボスのほのかな恋心が良かった。坊屋三郎と囲碁?将棋?をするピグモンという奇跡のショットに感動した。
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