最高!
実在のアーチスト全方向にケンカ売るかのごとく際どいセリフが飛び交う。
イイねイイね。さすがイギリス。
実は今でもイギリスは階級社会で、貧困層に生まれるとなかなかその壁を越えられない。アイルランドは元々言語も違うし、文化も違う。スポーツの世界ではイギリスチームに入らず、アイルランドチームを別個に作ってある。俺たちは黒人だというセリフに微妙な表情で応えるシーンがあるが、つまりはそういうことである。
この作品も汚い言葉や下品な下ネタが満載。決してキレイな画面ではない。
ものすごくイイ奴もいなければ、ものすごい悪党もいない。みんなだらしなかったり情けなかったり。
その中途半端で貧しい鬱積したものが狭いステージに集まってパワフルな音楽になる。だからグッとくる。
ちょいと苦めの終わり方もまたいいではないか。
ソウルフルな歌声のボーカル役は当時なんと16歳。驚愕。