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アイガー・サンクションのアノのレビュー・感想・評価

アイガー・サンクション(1975年製作の映画)
3.7
元凄腕の殺し屋で今は美術教授やってるイーストウッドが旧友の仇討ちのために再び裏社会へ…って書くとハードボイルドな映画のようだけど、
実際はイーストウッドがめっちゃ女に騙されてボコられてばっかで笑う。
女生徒に迫られた時は軽くいなしてたのに妙齢の女が相手だと即効引っかかっててクソワロタ。
暗殺シーンもミス連発するし、オチもアレだしでどこが凄腕なんだよ!?

しかしこの緩い感じが欠点にならずなんだか楽しいものになっている。
ジョージ・ケネディがずっとニヤニヤしてるのも幸福感につながっててグッド。
もしジョージ・ケネディがいなかったら大分つまんない映画になっていたと思う。

登山シーンはめちゃ気合入ってるアンバランスさも良い。
イーストウッドは00年代のダーティーな端正さも良いけど、7-80年代の緩い歪さがたまんないすねー。

定番のイーストウッドがいたぶられるシーン、
今回は「全く喋らない女に訓練でひたすら走らされる」というアプローチになってて変態の業が深い…。
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