seapony3000

肉の蝋人形のseapony3000のレビュー・感想・評価

肉の蝋人形(1953年製作の映画)
5.0
溶けた蝋燭がドロドロ滴れてるタイトルロゴからもう最高。時代とかビジュアルはマイケルカーティス版のほうがモダンで好みだけど、こちらはこちらでクラシックに徹しているし、見せ場もきっちりしていて素晴らしい。火事で蝋人形がドロドロに溶けて首がゆっくりもげていったりここだけでも気合い入っていて最高。殴り合いもガス爆発も派手。ぐらぐら沸騰する巨大な桶からガラスの管に丸いビーカーみたいなのからマシーンの造形もいいし。そんなベビーピンクの蝋が入った桶に人がドボンと落ちる場面…嬉しい。ヒロインはヒロインで拘束されて注射打たれるのに反抗して木の板を美しい爪でガリガリに引っ掻く。聾唖のアシスタントが佐藤允にしかみえなくてほんと怖い。ギロチンのスリルはこないだみた村川透監督の美女シリーズ「天使と悪魔の美女」でもやっていた。
seapony3000

seapony3000