良い。。。公開されたのは一応平成やけど、昭和の香りがムンムン。文化は中央から地方へと伝播していくって言うけど、まさにそれで、舞台が地方(広島)だからこそ、より昭和の味わいが残ってるんかな。
大人たちの問題、子どもたちの問題に苦悩する実加の姿が、昔の邦画独特の雰囲気と相まって寂しく悲しい。しかし実加のために千津子が現れ、寂しさを癒してくれる。その視線が優しい。
第九のところのエキセントリックな演出には腰抜かしたな。マラソン大会のところもコミックみたいなファニーさ。こういう尖った演出をする監督が日本で広く人気だったというのはなんだか不思議な感じ。
