オープニングに「サイコ」を彷彿させるシーンを入れてきて、長めにグダグダやります。ムダなシーンかと思いきや、むしろ効果的だった!デ・パルマのヒッチコックへの偏愛ぶりがヒシヒシ。
B級映画の音響技師をしているジャック(トラボルタ)が偶然録音したテープには、自動車事故の音が入っていた。それにより政治的陰謀に巻き込まれていくサスペンス。事故によって出会った女性サリー(ナンシー・アレン)との恋模様も描かれます。
個人的には、ちょいオバカで可愛い二人に緊迫感がやや薄れ気味。
デ・パルマカット炸裂!
360°旋回の長回しや真俯瞰のカット、花火のカットが印象的。クローズアップのフクロウに驚き。オープニングタイトルがセンスがあって好きです。音響技師の話ということでサウンドの使い方も興味深かった。
デ・パルマファンにとってはたまらない作品でしょうね。
最後は好みが分かれる終わり方。デ・パルマの変態性が…😁
ストーリーや人物の描き方に腑に落ちないところもあるけど、映像技法と音響というネタをヒッチコックと結びつけてしまうアイデアはさすがで、最後まで惹きつけられました。