李

アナとオットーの李のレビュー・感想・評価

アナとオットー(1998年製作の映画)
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Mr.Nobodyのニモとアンナの話にだけフォーカスした感じ。anaとotto、前から呼んでも後ろから読んでも同じ名前の2人が偶然出会い、偶然恋に落ち、偶然引き寄せ合う。悪なき殺人で学んだ「人間は偶然には勝てない」を思い出す。描き方が単調で(ずっと寂しい感じでそれがこの作品の良さなんだけど)、私は単調な映画は眠くなってしまって大分苦手なので随分区切って観た。お互いをずっと想い合ってきっと運命の2人のはずなのに、すれ違うこの恋愛模様が切なくて美しかった。あの時振り返っていれば… 2人が幸せに過ごすルートもどこかに存在するんだろう。まあこのテーマって結果論からウダウダ嘆いたところでどうにもならないんだけどね。それがまた切ない… ラストに繋がるOPの、anaの目元の美しいカットがとても好き。主演2人が本当に美男美女だこと…
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