dowaikiは家にいる

婉(えん)という女のdowaikiは家にいるのレビュー・感想・評価

婉(えん)という女(1971年製作の映画)
3.0
〜40年のこじらせ〜

ただ岩下志麻が観たかっただけなのに。手を出したらとんでもなかった。このパターン、あると思います。
ずっと一線で女優やってるんだから平凡な作品になんて出てないわけで。困ります。

蟄居(ちっきょ)、閉門。

江戸時代のお仕置き。俺は藤沢周平小説で知った。
「家族全員、屋敷の敷地から一歩も外に出てはならん」「外部の誰とも話してはならん」。エグい。
これが40年。
え?40日じゃなくて?
うむ、40年。
狂気の沙汰とはこのこと。父親の政敵のせい。一族地獄落ち。

マジで死ねる。実際バタバタ家族が死ぬ。病気で死ぬ。狂って死ぬ。「皆一緒に死んでくだされ」死のうともする。

ここまでで折り返し行ってない。スケールがでかい。

婉という女。
この女の中の魔性、恋と性欲のこじらせエロス話はいつか、また。