水のまち

クレールの膝の水のまちのレビュー・感想・評価

クレールの膝(1970年製作の映画)
5.0
突然再会したのがボートと橋の上で、尚且つその橋の名前が恋人橋だった時のような映画的に思える奇跡が、実は日常にもたまにあって、そういう時ってどうしてか、人目も気にせず笑ってしまう。目には見えない愛情または友情とその反応を、ずっとニタニタと笑いながら観ていた。
作家の元恋人の優しさに甘え、小説のモルモット(理由は原動力)として恋を企てる。想像、実行、結果、嘘、すなわち、魔法。恋愛の距離感あたりが主題かと思いながら見始めたけど、出会いと優しさにつつまれた、マリッジブルーのエル・トポだった。膝来た!ってなる湖畔でロメール。両極端だが、エル・トポの四人目の仙人みたいなじいさん≒膝とでもいうべき難攻不落なラスボス感がとにかく最高。
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