青二歳

小さなジャンボの青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

小さなジャンボ(1977年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

1977年だからアンパンマンより前にやなせたかしのアニメーションがあったんですね。絵柄はアンパンマンよりやなせ先生のトーンに近め。突然現れる巨大な空飛ぶ赤い人差し指とか中々シュールなミュージカル。ちょっとモヤっとします…
【おはなし】
赤いバラの王様の国に、象使いのバルと仔象のジャンボがやってきた。彼らは愉快なショーを見せてくれる。しかし突然近隣にある西の島と東の島が戦争を始め、赤いバラの丘の国は巻き込まれてしまう。
戦火は激しく、食べ物が尽きた王様は飢える国民のためにジャンボを殺そうとする。あらがうバルも、それならば自分が殺すとムチを手に取るが、結局ジャンボを殺すことはできない。王様も悲しみ、「自分が間違っていた。まず一番最初に食べられるべきは自分だ」と涙が流す…
そこに東西のミサイルが飛んできて、いよいよバラの国が全滅してしまうかと思われたその時、ジャンボがお得意の鼻手毬でミサイルを両国に投げ返す。東西の島はミサイルにより爆発し、バラの王様の国は救われた…

ものの30分でかなり話が転がるのでついていけないんですが…東西の島はこれ核兵器で滅んだかにしか見えませんが大丈夫ですかね…キノコ雲ではなかったが爆発後に雨が降るっていうのは…
飢えた時、ちゃんと「何かの命をいただいて食べ物を得る」という流れになることは好感です。唐突にジャンボを食べようとか、ちょっとどうかなと思うこともありますが、肉食を悪で済ませることないのはいいですね。
とはいってもかなりモヤっとはする……

“ぼくらはみんな生きている”とか有名な曲も聴けるやなせワールドのミュージカルでした。
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