菩薩

美しきセルジュの菩薩のレビュー・感想・評価

美しきセルジュ(1957年製作の映画)
4.0
なんで助監督経験も無いズブの素人同然の青年がこれを撮れるのか理解に苦しむ、天才の二文字で片づけられても困る。先日観た『血の婚礼』でも「何故この土地を離れなかったのか?」との問いかけがあったが、デビュー作から同じことやってんだなと思った。閉ざされた土地、血の呪縛、にしても実の娘じゃないことが判明した途端犯しに行く義父は1秒でも早く去勢した方がいい。絶望にしがみ付いて尚生きていく人間に対しての「美しき」、金持ちの癖に本当に金持ち嫌いなんだなシャブロルは、なんかの罪悪感か?ヌーヴェルヴァーグの発火点としては出来過ぎているラスト。
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