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エム・バタフライのコツコのネタバレレビュー・内容・結末

エム・バタフライ(1993年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

全く予備知識のないままみたからTHE衝撃!!!!!という感じで頭が大混乱した。普通の恋愛ものだと思ってたのにこんな展開予想してなかった。え、スパイ?男の格好?何?ってなった(笑)この映画公開当時の俳優を知らなかったのが功を奏したな…騙されたコワイ完全に女だと思ってた。ジョン・ローンの両性具有の美貌には脱帽だわ言葉にならん。

バタフライ、つまり蝶々夫人は実はガリマールだったという結末。彼はソン・リリン自身ではなく「慎み深く自分のために尽くしてくれる東洋の女性」という色眼鏡でしか彼女(彼)をみていなかった。無意識的な東洋への偏見によって自滅へと進んでいくガリマールの最期は鮮烈だったなぁ。

個人的に好きなのがお互い男の服装で対峙するバスのシーン。ソン・リリンの男性らしい挑発的な態度の中にまだ俺の事を愛してると言ってほしい…という気持ちがひしひしと伝わってきて私が泣きそうだったㅠ.ㅠ スパイとしてガリマールの前で何もかも偽って暮らしていく中で本当に彼を愛してしまったリリン…切なすぎるだろ…。今までタブーとされていた国も人種も性別も超えた恋愛を描き出した今作、、私はとても好きです、、🥺この物語は実際にあった事件も元にしたもの。さらなる衝撃💥すげえ💥
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