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「エム・バタフライ」に投稿された感想・評価

JazzFunk

JazzFunkの感想・評価

3.3
北京の街がタンジールに見える不思議。

男の振る舞い方を知っているの誰?
もう少し大人になって、たくさん勉強したらもう1回観て、感想はその時に取っておきたい
Sakutti

Sakuttiの感想・評価

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結局、最初にルネと出会った時のソンの言葉が全てだった。
ソンと一緒に過ごした後でも、ルネは蝶々夫人のストーリーに美しさを見出していたし、西洋人とは違うソンの慎ましさに惹かれてた。

物語としては東洋への固定観念と、マダムバタフライではなくM.バタフライの愛情という点が大きな部分なのかもしれないが、個人的に、男性が女性に対して求めるもの、あるいは従順な女によって自信を持っていく男の構図に色々考えさせられた。この映画では東洋の従順な女と西洋の傲慢な(途中から)男が軸になっているから、その傲慢さは西洋という文化に隠れてしまうけど、ソンが男でも女でも、ルネはソンが多く語らなくて自分を無条件で愛してくれる部分を、つまりこの映画ではソンが造り出した幻影を愛していたのであり、男が女を好きになるというその根本的なものには、いわゆる東洋の女というようなものがあるのでは?と思った。 

授業で扱ったので鑑賞しました。まだ完全に理解できてないと思う。
FongKai

FongKaiの感想・評価

4.5
ジョン・ローンの絶世期の美貌と演技力を閉じ込めた名作。
元々京劇出身だけに本当に上手い。
冒頭の「金髪のチアリーダーだった女の子が背の低い東洋人の男を待ち続けてたら笑い物でしょう?」という伏線に始まり
蝶々夫人から始まる西洋人の「男に従順な東洋の女」幻想をスカッと裏切ってくれる。
文革前後の京劇界を舞台にした「さらば我が愛ー覇王別姫」をみておくとさらに良し。
ここ最近見た映画の中で一番の衝撃作品だった。
ソン役の俳優、京劇を知っていたらこの映画に対して意識は違うと思う。これが歌舞伎だったら私たちはこの映画流れを把握できた。ルネは中国の文化を知らなかった。ルネがやっていた事を私もしていたかもしれない。東洋そのものに対して知る意欲がない。勝手にイメージを作りかぶせていく。「音楽だけ楽しめばいい」確かにそうだ。
東洋のイメージ西洋のイメージ。

西洋人が作り上げた東洋のイメージの中で生きる私なのか。東洋人が西洋人のために作り上げた世界で生きる私なのか。私のアイデンティティー、価値観はどこからきて何処にあるのだろう。
冒頭の会話で「自分の価値観は客観的に見られないでしょ」が全てだった。
幻の世界で色眼鏡をかけて生きてるのかな私は。
終盤の時間の省略の仕方の大胆さ。
再会→新聞配達→裁判所という流れがあまりにも早すぎるのだが、この「何が起こってるのか分かるまで間がある」感じの出し方はこの省略あってこそ。
その後の護送車の中、あんなに走行音が聞こえないほど静かな空間なわけないと思うのだが、その緊張感がかえって良い。
ゆう

ゆうの感想・評価

3.5
事実を元にした作品。
東洋と西洋を対比させ、作られた東洋に魅了され最後には自ら構築させた東洋に一体化してしまったルネ。
西洋から見た東洋に嘘も交え美しい幻を作りあげたが、最後に自分を見て欲しいと懇願するも拒絶されてしまったソン。

自らが生きた証を残そうとする2人が最後は交わることができないのが悲しい。

ジェレミー・アイアンズは恋愛で身を崩すエリートの役がほんとにうまい。
そして相手役のジョン・ローンは同じ東洋人から見ると、女性にしてはごついから正直わかるけど、仕草などがとにかく色っぽい。
主演2人の演技力が素晴らしい作品ですね。
mLuc

mLucの感想・評価

4.0
ジョンローンのLook at meの破壊力

えーーーこれも、クローネンバーグだったのかーーーはあーーーー!!!なる!!!....すっっき....!!!!
eiganoTOKO

eiganoTOKOの感想・評価

4.8

このレビューはネタバレを含みます

オープニングからエンディングまで、息つくことがないスピード感、無駄のない素晴らしいクイア的作品なのだけど、最後性器を見せて法的な男性である、と強調する必要があったのか?と考え込んでしまった。
女性性のジェンダーを誰もいない部屋でひとりのときも身につけているということはトランスジェンダー女性か、あるいは男性ではないという性自認のノンバイナリーなのだと思うのだけど、逮捕されたあと裸になるシーンは男性ジェンダーによるゲイ描写にしかみえない。
ということは、トランス女性だった場合は「この人はやはり男性なのだ」とスティグマを強化してしまうことにならないか…?という疑問。
でも、カナダ男性が最後に女装して自害し、中国人が生き残る、というのはマダムバタフライの植民地主義とアジア女性への客体化批判としてこれ以上ないくらいの結末。うなる…
文化大革命はもちろん批判すべきものとはいえ、資本主義やフランスが世界にしてきた愚行が描かれているシーンが少ないため、かなり一方的な中国批判が気になってしまう…
台詞でアジアの女性を植民地化していることを恥じる内容はちょくちょく出てきてカナダの白人男性監督の自己批判としては素晴らしいと思うのだけど、やっぱりちょっとバランスが悪いような…
中国人の監督が文化大革命を批判するのは革新的だけれど、白人がやるならもっとフランスのダメなところを強調しないと、など贅沢な要求。
素晴らしい作品だからこそ、イチャモンつけたくなるけと自分の解釈が間違っていそうな気がする…信頼しているクイアやフェミニズムの第一人者竹村和子の評を読んでみることにする。
クローネンバーグですもの普通のお話ではないです
これもまた精神と肉体(外見)の話
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