スパイ事件はじっさいあったらしいが、白人が描く東洋への憧憬も窺えるストーリー。文化大革命時の悲劇は同年作「さらば、わが愛/覇王別姫」のほうがよく伝わる。パリでの生活は端折られているが、騙せるものか?…
>>続きを読むわかる。真実よりも幻想の方が美しいし、実在よりも不在の方が永遠性があるもんね。対象となる人間の輪郭はぼやけていればぼやけているほど良くて、自らを語る凡庸な言葉もいらない。欲しいのはいつだって身勝手な…
>>続きを読む愛し合い、子供まで作ったと思っていた女性がスパイで、しかも男だったら?クローネンバーグがこんな抒情的な映画を撮っているとは知らなかったな。幻を愛した男の悲哀。映像はオーソドックス、そして感情は音楽に…
>>続きを読むクローネンバーグがオペラ『蝶々夫人』を題材に実話を映画化というだけで付加価値なわけだが。
欧米人のアジア人女性に対する差別意識と男性が女性に押し付ける理想の女性像。
加えて、劇中劇が劇中の現実に侵食…
素晴らしい。尽きることのない欧米人のアジア女性に対する興味。惚れた弱味を利用される蝶々夫人は自分だった。クロネンバーグは視覚だけじゃなく目には見えない精神性のゴア描写も得意。人間の愛や尊厳を踏みにじ…
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