せいいち

陽はまた昇るのせいいちのネタバレレビュー・内容・結末

陽はまた昇る(2002年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

夢見るサラリーマンに情熱をくれる映画。

こんな風に働くのド昭和すぎるやろとツッコむ一方で、こんなに夢中になって熱く働きたいと思った。

バブルの前、高度成長期の名残があるこの時代の日本人の熱意とハングリーさは見習うべきだと思った。
いつから従順に無難に働くことが美徳になったんだろうか。今のおっさんが語る日本らしさって、ただの失われた30年らしさにしか過ぎなくて、日本人が必死で本気で夢中で働いていた時代もあったんだと。

営業やらされて俺は開発がやりてぇんだって言ってたあの若い技術屋の複雑な心境に感情移入しながらも、ちゃんと意見を言ったり、手伝いに来たり、手紙を書いたり、こいつ熱すぎるやろって感動した。

映画の内容、登場人物の機微に共感したり、学んだりできた。

ただ、映画としては中途半端な部分もあったかなぁ。親父と息子の確執を描くのか?と思いきやいつのまにか仲直りしてるし、妻もただただ献身なだけで、最後は逆に夫が支えるという感じだったけど、別に涙を誘うほどでもなかったかな😅西田敏行の演技のおかげで嘘くさくなってないだけだったかも。篠原涼子も中途半端なキャリアウーマンだし。
もはや、男同士の仕事を通じた友情だけにフォーカスして欲しかったかな。
せいいち

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