ぽんぽこ

男はつらいよ ぼくの伯父さんのぽんぽこのレビュー・感想・評価

3.8
浪人中の満男、青春真っ只中であります。
好きだった吹奏楽部の後輩の泉(後藤久美子)から手紙がきて会いたくて、モヤモヤしてるのです。
寅さんが帰ってきて、満男の話しを聞いているうちに、寅さんに恋のお悩み相談になるのです。
博がいつか言った〝自分を醜いと知った人間は決してもう醜くはない〟の言葉を満男に言い聞かせてやるのでした。
ベロベロに酔って帰り店の店員(戸川純)にタクシーで送ってもらい、カンカンの博です。


寅さんがお土産に持ってきた頭が良くなる機械、私も欲しかったです。
努力しないで、安易に頭が良くなりたいと思う発想が同じ過ぎて笑。


とうとう家出する満男。
泉の母(夏木マリ)に泉の居場所を教えてもらうのでした。
泉の母の妹(檀ふみ)が住む佐賀県に泉が居る事を聞き、泉の跡を追うのでした。
途中、ハプニングにも遭いながら相部屋になったのは、なんと寅さん。
泉の叔父さん(尾藤イサオ)が嫌味な高校教師でチクチクと事あるごとに気に触る事を言うのですが、お母さんの側にいるのも嫌だし、行き場の無い泉にとっては居場所はここしか無いのです。
満男にせがまれて、泉の家に一緒に行く事になった寅さん。
泉とバイクで観光したのを叔父さんに説教され、寅さんにも忠告する叔父さん。
言われっ放しの寅さんではありません。
満男の為に一言言ってやります。
「思想の違いですな。」と返されますが…。


今の様に携帯電話も無いし、公衆電話のテレホンカードが懐かしいです。       時折映る、佐賀名物である羊羹の店がここは佐賀県なんだなと、思わせてくれます。


満男が帰って来ると言って、何故だかお祝いムード。
博はブツブツ言ってますが、内心心配してたに違いありません。
満男も、いつでも迎えてくれ、帰る場所があるから飛び出せるのだし、泉の環境を考えたり、泉の叔父さんに説教されて、他人からキツい事言われて、アウェイ感を嫌でも肌で感じ、そう考えたら、あの嫌味な叔父さんは満男を大人にしてくれたと言えます。


人との出会いは得るものが大きい…。


ラスト、お正月、泉が諏訪家に訪問しており、満男の恋物語が続くようです。。。
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