冒頭、マッチ工場の機械と作業が延々と続いて戸惑いました。
主人公のイリス（カティ・オウティネン）はマッチ工場で働く平凡な女性です。
少女という割には老け顔で、お世辞にも可愛いとは言えません。
小さなアパートに帰ると、母親（エリナ・サロ）と義父（エスコ・ニッカリ）が居て両方ともまだ若いのに、働きもせずにイリスに金銭的にも頼っているようです。
ある日の給料日、ショーウィンドウにある派手なドレスに一目惚れして衝動買いしちゃいます。
残りの給料を家に入れると、義父にビンタされて、母には返品してこいと言われる始末。
自分が働いたお金を好きな物買って何が悪いんじゃい！って言えない家庭ってやっぱり歪んでしまうよ。
それでもめげずに、ドレスを着てディスコに行ったら、声を掛けてきた男アーネル（ヴェサ・ヴェエリッコ）と一夜を共にするのです。
なんか、世界観が独特でよく分からないんですけど、一応エリートって設定なんですかね。
台詞が極端に少なくて、挿入歌に台詞を込めているようです。
アーネルにとっては一夜限りの遊びであって要は捨てられたんだけど、泣き寝入りするんじゃなくて、復讐劇でした。
自暴自棄になって、何もかも嫌になって関係ない人まで巻き込むのはどうよ！？
生きてりゃ理不尽な目に遭う事なんてざらにあるけど、犯罪で捕まったら結局自分が損するだけやもんね。
真面目で純粋なのはいいけど、適度にガス抜きするのが生きていく知恵やなと思いました。
