あっくん

トランスアメリカのあっくんのレビュー・感想・評価

トランスアメリカ(2005年製作の映画)
4.7
レンタルアルバイト時代から気になっていたのですが、見逃してしまった作品を観賞💦

※オープニングシーンからギョッとしちゃいました💦
違う作品を観ちゃったかなと思いましたwww

⚧️あらすじ
物語の舞台はLA。
長い間、自身の性同一性障害に苦しんでいたスタンリーは、女性として生きることを強く望んでいた。
サブリナ〈ブリー〉としての第一歩を踏み出そうと、性転換手術を一週間後に控えていた矢先、ニューヨークの拘置所からブリーの息子トビーが掛かってきた。
万引きで逮捕され拘留中とのことで、その少年はブリーが過去に一度だけ関係を持った女性との間に産まれた子供だった。
大切な手術を目前に控え、気の進まないブリーでしたが、渋々ニューヨークの息子の元へ向かい保釈金を払う。

トビーの実の母親は自殺ですでに他界し、トビーは家を飛び出して男娼(ゲイ)として一人で暮らしていた。
いざトビーと対面すると、ブリーは自身の正体を明かすことができず、自分は教会から来たと嘘をつき、トビーと共にLAに向かうべく、車で大陸横断の旅に出た。

⚧️感想
なんかジワジワ心にきます💦Σ(゚Д゚)
ジワジワと温かく、ジワジワと感動しちゃったりと不思議な安心感が漂っていました🎶

ウエスタン風な広大な田舎町を中心に旅を続けるアメリカ独特のロードムービーが観ていると風を感じさせそうで気持ちいい🎶(*^^*)
その中で性同一性障害や性的虐待という繊細かつ重いテーマだけど、ブラックユーモアと音楽、個性派なキャラ等がが丁度良く調和していて明るい雰囲気になってて観やすいです🎶

ただ、もし自分がそういった宿命になったらどう向き合っていけば良いのか…。(・・;)
一生向き合っていかなければならないという現実の悲しさと切なさが伝わってくる意味では色々と考えさせられます💦

親子の絆って不思議…。
今の姿を受け止めてくれるか不安視する父親と実の父親との再会を陰ながら憧れる息子…。
まだ初めて会って間もないそんな二人は旅の道中でお互いに少しずつ理解していく…。
途中から切ない展開ながらも、前に進んだ様な微かな希望だと感じたラスト…。
どんな親子でどんなに言い争ってもあっても切れそうで切れない形…それがどんなに複雑化しても…。
こんな親子愛もアリだと思いながらも、この二人が出会えてよかったと切実に思いました✨

キャスト陣の演技力も素晴らしく、行動や声のトーン等の影響か、性別の判別が分からない位に女性のような男性に観えてしまう女優フェリシティ・ハフマンの複雑かつ難しい演技力は、アカデミー賞主演女優賞ノミネートなのも頷けます✨
そして反抗期真っ只中で不良イケメン息子のどこか危険な雰囲気の美しさがダダ漏れな汚れ役のケヴィン・ゼガーズがカッコ良すぎ✨
しかも若干どこかピュアっぽいというギャップ付き✨(こりゃ女性陣、魅力に惚れるかも💦)

個人的には道中で出会う親切なカウボーイおじさんが優しくて印象的✨
後、ブリーの妹役がキャリー・プレストンなのも嬉しい✨✨(グッドワイフ・グッドファイトの超凄腕弁護士エルズベス・タシオニ役がお気に入り過ぎる✨✨)Σ(゚∀゚ノ)ノ

※R-15指定なので性描写や男女ヌードあり。

⚧️キャスト
監督はダンカン・タッカー(監督は本作のみ)

ブリー役のフェリシティ・ハフマン(デスパレートな妻たちシリーズ、君が生きた証、クランク家のちょっと素敵なクリスマス、プリティ・ヘレン)

トビー役のケヴィン・ゼガーズ(ドーン・オブ・ザ・デッド、ジェイン・オースティンの読書会、女の子のこと・男の子のこと、クライモリ)

女医で友達のマーガレット役で今は亡きエリザベス・ペーニャ(ラッシュ・アワー1、恋のトルティーヤスープ、ニューヨーク東8番街の奇跡)

ブリーの母エリザベス役のフィオヌラ・フラナガン(イエスマン、アザーズ ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密)

ブリーの父マレー役のバート・ヤング(ロッキーシリーズのポーリー役、ニューヨークアイラブユー)

ブリーの妹シドニー役のキャリー・プレストン(グッドワイフ・グッドファイト、トゥルーブラッド、パーソン・オブ・インタレスト)

旅の道中で出会うカウボーイカルバン役のグラハム・グリーン(ダイ・ハード3、グリーンマイル、ウィンド・リバー、モーリスゲーム)
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