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南極料理人のEDDIEのレビュー・感想・評価

南極料理人(2009年製作の映画)
4.1
極寒の超絶厳しい環境にいるはずの8人。
家族とは離れ離れで唯一の楽しみは食事ぐらい。そんな南極観測隊員たちの辛くも愉快な名作コメディ。
私も堺雅人さんの握ったおにぎりが食べたい。

〈感想〉
やはり最強はおにぎり。
あとはラーメン。

エビフライなんて邪道なわけですよ。

とにかく個性豊かなメンバーが揃う本作。
名バイプレイヤーズと呼ばれるような芸達者な役者たちが堺雅人という主役を取り囲みます。
堺雅人演じる主人公の西村は思惑とは違って、ある事情で南極観測隊員として派遣されてしまったわけですが、得意分野の料理で常に貢献します。
彼なしには彼らは健康的な毎日は送れないわけです。

どんな状況でも料理で手を抜かない西村。
刺身の盛り付けしかり、おにぎりを握るのもしかり、フレンチ料理のような手の込んだ食事を作るのもしかりです。

ただ人間ドラマとして秀逸なのは、西村の日本での生活を回想で随所に見せながら、彼の料理に対する姿勢と本気度を我々の脳裏に焼き付けていくこと。
終盤彼は料理を作ることを放棄してしまうシークエンスがあるのですが、その後の展開がもの凄く感動的。
回想で西村が妻に作ってもらう料理に注目いただきたいところ。

あとは笑いどころも満載。
豊原功補を中心に絶妙な間の取り方で笑いを提供してくれるわけですが、伊勢海老のくだりは最高でした。

西村の娘役として登場する小野花梨にも注目。今から13年前、2009年の子役の小野花梨。すでにこの頃から演技力の高さを強く感じさせます。
いやぁ素晴らしいですね。

きたろう演じる本さんのラーメンエピソードも泣けます。
もうとにかく美味そうな料理がどんどん出てくる作品ではあるんですが、最終的におにぎりが最強なわけです。
あ、ハンバーガーもね!笑

〈キャスト〉
西村淳(堺雅人)
本山秀行/本さん(生瀬勝久)
金田浩/タイチョー(きたろう)
川村泰士/兄やん(高良健吾)
西村みゆき(西田尚美)
御子柴健/主任(古舘寛治)
西平亮/盆(黒田大輔)
平林雅彦/平さん(小浜正寛)
西村友花(小野花梨)
KDDインマルサットオペレーターの清水さん(小出早織)
スズキ(宇梶剛士)
船長(嶋田久作)
福田正志/ドクター(豊原功補)

※2022年自宅鑑賞152本目
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