※原作未読
南極の極限状態の地でも大きなトラブルもなく終始和やかなムード、娯楽のバリエーションもありまるで男子校のようなノリ。
9人いる観測隊員は、見た目や食べ方などに個性が出ており、見分けがつきやすい。
本作の肝である調理・食事描写は、オーバリアクションでなく各自が黙々と食べるのが良い。そしてその様子を見守る調理担当の主人公。調味料を大量にかけられて苦笑いする反応が面白い。
特に印象的だったのは、主人公と娘(主人公は画質の悪さから気付かない)の遠距離電話のシーンと他の隊員が代わりに調理したベチャベチャの鶏の唐揚げで妻の料理の味を思い出すシーン。後者は下手に回想をインサートしないのが良かった。
終始、安心して観られる作品だった。