沖浦啓之氏の初監督作品。
ロングショットでのリアル調なアクションや芝居、CGではない群衆、電車、車など全編に渡ってハイカロリーな作画の画面が続く。セル画ならではの質感も合わさった画面は公開から25年>>続きを読む
※原作未読
生まれた土地や生年月日が同じでも対照的な2人の男を取り巻く物語を描いた短編作品。
伊坂作品らしく一癖も二癖もある人物達なのに観終わると温かな気持ちになれる。ラストもほっこり。
タイトル>>続きを読む
※原作未読
『僕の孤独が魚だったら』
売れないパンクバンドの楽曲が一見繋がりが見えない各年代の物語を収束させる。伊坂作品らしい展開。
例え意味のないことであってもいずれ思わぬ形に役に立つ。
他の伊>>続きを読む
東宝が才能支援プロジェクトとして立ち上げた、映像形態もジャンルも異なる短編オムニバス作品。
以前にあった同時上映作品を思い出すようでもあり、普段目にしない作品群も自然と観ることになるため、発見もある。>>続きを読む
※原作既読
押山清高氏が監督ながら脚本・絵コンテ・キャラクターデザイン・作画監督(単独)・原画(全体の半分のカットを担当)と大半を手掛けた異質の映像化。それは漫画家が描いた漫画家の物語を同じ絵描きが>>続きを読む
原爆の父と称されるオッペンハイマーの生涯を描いた作品。
3時間に及ぶ上映時間でも詰め込みきれないほどの情報量をオッペンハイマー視点をカラー、ストローズ視点をモノクロで映していく。劇中では数多くの人物>>続きを読む
ヨルシカ『雨とカプチーノ』MVや『可愛いだけじゃない式守さん』EDを手掛けた映像製作チームHurray!と100studioがタッグを組んだ初の劇場作品。
Blenderで制作された3DCGアニメー>>続きを読む
TVシリーズの第8話までを約90分にまとめた総集編の前編。
本編に新規カットはないものの、新曲を用いたOPEDの内、OPは新規映像となっている。この新規映像がTVシリーズでは描かれなかった内容のため>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
※原作一部既読
原作にはないオリジナルの結末を迎える後章。
原作では所在が不明だった門出の父親に焦点が当たったトゥルーエンドだったことに対して、アニメでは門出とおんたん、そして大葉の3人に焦点が当>>続きを読む
※原作ゲーム後追いでプレイ、アニメはRTTTのみ視聴済み
フジキセキの疾走する姿に見惚れフリースタイルから転向したジャングルポケットを主人公に、同世代のライバル達と切磋琢磨し最強へと至る物語。
開>>続きを読む
現在から過去、過去から現在への2つの時間軸の回想が並行して流れる特殊な構成の作品。
その時間軸の描写を短い時間で交互に映すことで、観客があたかも主人公のように記憶が断続的になっていく感覚を得られる映像>>続きを読む
※原作未読
乃木坂46の元メンバーである高山一実著の同名小説が原作。
アイドルを目指すために主人公が実行した計画は思わぬ方向へと進んでいく。
一部のレビューでは主人公の一部行動の過激さを誇張したも>>続きを読む
雪景色の舞台と独特の間、淡々とした描写が死人が出て悪い方向に物語が進行してもそこまでシリアスさがない妙な雰囲気のサスペンス作品。
意図的なのか、各登場人物の行動原理が読み取りづらく感情移入できない。>>続きを読む
※原作未読
南極の極限状態の地でも大きなトラブルもなく終始和やかなムード、娯楽のバリエーションもありまるで男子校のようなノリ。
9人いる観測隊員は、見た目や食べ方などに個性が出ており、見分けがつき>>続きを読む
※原作未読
浅野いにお氏の完結済み同名漫画が原作。劇場作品として前後半の2章構成となっている。
3.11の震災をモチーフとした日常の中に突然訪れた驚異と自然に許容されていく異常性を高校生の主人公ら>>続きを読む
フランス制作のカルト的人気を誇るSFアニメ。
切り絵によるアニメーションと不穏な音楽で日本制作のアニメには中々ない空気感。
SFではあるが、種の違いによる差別と相互理解への歩み、現実にも通じるものが>>続きを読む
2008年のリーマンショックを機にノマドとなった女性の出会いと別れの物語。
家がなく安定した職にも就けない不安定な状況と雄大な自然を背にした温かみのある人達との交流によるコントラスト。
都会の喧騒か>>続きを読む
※原作未読
同名漫画を原作とした是枝監督作品。
まず、鎌倉と岩手県の自然に囲まれたロケーションがいい。
その中でリアリティのある日本家屋の家具に木が軋む音や虫の声といった環境音がノスタルジックな気>>続きを読む
言わずと知れた押井守監督による劇場版2作目。
昨今では珍しくない所謂ループものの原点的な位置づけであり、うる星やつらをメタ的に捉えた異色作。
登場人物が徐々に違和感に気付いていく過程の不気味さや夢>>続きを読む
物語シリーズの原点である『傷物語』、2016年から2017年に掛けて公開された劇場3部作を1つの作品に再構成した総集編。
再構成するに当たって、元の作品からコメディ要素の強いシーンを中心に計1時間程>>続きを読む
アメリカの激動の時代を生きた1人の男性のまるで作り話のような人生が自らの口から語られる。
他人より知能は低くとも、その真摯な姿勢が周りの人々を巻き込んで良い方向に物事が運んでいく。ときに運も絡んでく>>続きを読む
実話を元にした若き天才詐欺師とそれを追うFBI捜査官の物語。
まずはアニメーションのオープニングが印象的。あらすじを知らなくともそれとなく内容が読み取れる。ここで流れる劇伴が後に本編の重要な場面で流>>続きを読む
映画に欠かせない音楽の制作に携わる作曲家らにスポットを当てたドキュメンタリー。
インタビューで言及された作品を流しつつ、どういった要素が魅力的・革新的だったのかや映画における音楽の重要性が語られる。>>続きを読む
※原作既読
シリーズ初の劇場版の舞台は空へ。
導入部は本作の基本設定に触れ、初見や子供も分かりやすいように。
本筋はオリジナルストーリーだが、本作の特徴であるすれ違いギャグに疑似家族をベースに、家>>続きを読む
Pay money To my Painの結成から活動休止、そして一夜限りの復活までの軌跡。
過去から現在へと当時の映像や関係者のインタビューを交えつつ見せていく構成。インタビュー以外はこの作品のた>>続きを読む
幸か不幸か悪魔の目に留まった夢見る女性のサクセスストーリー。
映像面では、冒頭のオープニングや日々の決まったルーティンをテンポよく見せていたのが印象的。パリのランウェイシーンでのわざとブレるカメラワ>>続きを読む
あの日を境に崩れてしまった過去、取り戻そうとする現在が交錯する3時間の音楽映画。
序盤から過去と現在、複数人物の視点を同時並行で見せつつ、次第に出来事や関係性が繋がっていく構成。
それを知らない初見>>続きを読む
※TVシリーズは一部視聴済み
02の映画としては、実に22年振りとなる本作。
2020年に公開された「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」と同様、TVシリーズのその先が描かれる>>続きを読む
※原作未読
とある百貨店に訪れた会話のできる多種多様な動物との接客を通して成長する新人コンシェルジュの物語。
監督はTVアニメ『ボールルームへようこそ』で監督を務めた板津匡覧氏。劇場版では本作が初>>続きを読む
劇中では不思議な出来事が起こるが過剰な演出はなく、終始淡々としている作り。子供時代の母親や祖母との別れのシーンであっても、劇伴を流したり顔のローズアップになることもない。
子供の視線に合わせたカメラワ>>続きを読む
とある約束を果たすため、異国の空港で無一文からのサバイバル生活を始める男の物語。
まず目を引くのは母国の実状を知りショックを受ける中で周囲の人物には冷たくあしらわれてしまう序盤。主人公の姿を人混みが>>続きを読む
未映像化だった原作エピソードを描くTVスペシャル。
本シリーズはこれまで制作会社が度々変更されており、手塚プロダクション→バイブリーアニメーションスタジオを経て、本作ではシャフトとなった。シャフト自>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
閉塞し停滞した世界で変わる子供と大人。
岡田麿里氏にとって監督第2作目となる劇場アニメ。本作は原作・脚本から手掛けたオリジナル作品であり、氏の作家性が色濃く出ている。扱っている内容からしても挑戦的と>>続きを読む
生の実感が得られるここは夢か現か。
一見バイオレンスな描写が目立つが、人生の負け犬でも本気で何かに取り組む、理想に近づくために行動に起こせといったメッセージ性も秘めいているように思える。
正直なと>>続きを読む
1970年に結成され今なお活動中であるアメリカのバンドSparksのドキュメンタリー映画。
メンバー2人の生い立ちから現在までの軌跡を当時の映像やメンバーと関係者のインタビュー映像、アニメーションな>>続きを読む
劇場版とTVシリーズ第3期の間を繋ぐ、吹奏楽の新部長となった久美子に焦点を当てた短編。
本作で特に描きたいのが久美子の成長ということもあってか、コンテストの演奏シーンはほぼ省略されており、分かりやす>>続きを読む