カス

飼育のカスのレビュー・感想・評価

飼育(1961年製作の映画)
4.0
これぞ映画!これぞ!
大江健三郎は自分の小説を書くときに
映画にされるために書いていると述べているが
これはかなり成功しているが
原作レイプでもある
前半のダルさはあるけれど
後半の長回しのチカラがとんでもない
百姓の身体の美しさ
くろんぼ(映画内での呼び名)を埋めてからの
飲み会のシーンの長回しは圧巻
よういスタートの声が全く聞こえない
何人もの人たちがそれぞれ話し合い
異分子の暴走により1つのものに目線が集まる
暴れている男たちの手前で
青姦していた女がゲロを吐く
御家制度への否定そして混沌を
描ききっている
向こうで燃えている炎をながめる
青年を捉え終の文字が浮かび上がる
やはり大島渚は天才だったんだ
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