カス

ハッピーアワーのカスのレビュー・感想・評価

ハッピーアワー(2015年製作の映画)
4.0
 芝居が高まっていくのを眺めているだけで5時間ほどの時間があっという間にすぎていく。
 物語はどこまで行っても人間関係と芝居でしか動いていかない。そのミニマムな世界を街という大きな世界で表現していく。パッションのように2時間でコンパクトに関係性を煮詰めていくのではなく長い時間を使ってつみあげていかれる人間関係にはそれだけの説得力がある。あの無駄に長いWSの時間もかなり効いている。WSの本題と同じく映画も「伝える」ことと「受け取る」こととはなにかというものを探っている。大人になって考えることをやめたことをまた再考してみない?そんなような問いかけも感じる。
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