エアール

ナンバー23のエアールのレビュー・感想・評価

ナンバー23(2007年製作の映画)
3.6
ジム・キャリーが
コメディを完全に封印して臨んだスリラー作品になります。
文字通りコミカルな芝居は一切なしに
一貫してシリアスに、
なんなら中盤以降は狂気染みた男の姿さえ見せてくれちゃいます、笑

ジムが演じる男、動物管理局で働くウォルター。
犬の捕獲人である彼ですが
残念ながら忌まわしい数字に取り憑かれてしまったらしい
ーー”23”という数字にね


自分の誕生日を妻の友人宅で祝ってもらうことになり
妻と一緒に友人宅へ向かうため
古書店前で待ち合わせることに。
が急な仕事が入ってしまい
待ち合わせ時間に遅れてしまうウォルター。
その時間に妻は
書店の中でとある1冊の本を見つけてしまう。
これがすべての始まりとなる。。


普段本を読まない夫への贈り物として
書店で見つけた本、赤い表紙が印象的な”ナンバー23”を贈ることにした妻 アガサ、
贈られた本とあって
最初は渋々読んでいたウォルターだが
読み進めるうちにある疑問が芽生え始める
ーーこの本に書かれていることは
俺のことなんじゃないか…


妄想小説か、
子供時代のことや他にも、この本に書かれている内容と自分の記憶にある過去には
共通点が多い、
自殺願望をもつブロンド美女、
男が女を殺してしまう殺人の話、
忌々しい、危険な、呪われた数字の存在、
車のナンバー、街中の看板、エレベーターの階数、
名前や発する言葉にまで
ありとあらゆることに潜んでいるあの数字、
自分のことをよく知る人物がこの本の著者なのか、
トップシー・クレッツ著とあり、
15年も前に殺害された女子大生、
犯行はとあるホテルの一室で行われ
ベッドは血まみれ
が遺体は発見されず、
女の血がついた包丁から指紋が検出されたことと
手に女の血痕が付着していたことから
容疑者扱いされる男、
数字の謎、
私書箱と待ち伏せ、
真実と忘れ去られた過去、…


妻アガサにはヴァージニア・マドセン、息子 ロビンにはローガン・ラーマン、
他にローナ・ミトラやリン・コリンズなど。

数字の謎が解けた時
いったいどんなことが分かるのか、
ミステリータッチに進行していくストーリー構成が
面白かったように思います。
とくに中盤から後半で明らかとなっていく真相、
そこにいくまでの怒涛の展開や物事の繋がりとやらには
楽しませてもらいました。

ジム・キャリーのこういう芝居も
なかなか観れないものだと思うので
いいもんですね、たまには、笑


ラテン語は23文字
テンプル騎士団の歴代総長 23人
魔女の宴 6月23日
タイタニック号の沈没 1912年4月15日
TWA機の事故 座席番号23で爆発
元大統領クリントンとブッシュの名 23文字
米国 ドイツに宣戦布告 1941年12月11日
ヒトラー自殺 1945年4月
シーザーの刺し傷 23箇所
古代マヤ人が信じた世界の終末 2012年12月23日
チャールズ・マンソンの誕生日 11月12日
死の陰の谷を歩く時…聖書の詩編23

こじつけてるだけなのか、
それとも数字に憑かれてるのか…
エアール

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