Siesta

グーニーズのSiestaのネタバレレビュー・内容・結末

グーニーズ(1985年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

印象としては、スタンドバイミー×インディジョーンズ
細かなギミックが楽しい冒頭の脱獄と街の人々のクロスカッティング カーチェイスとその周りの人々 オーバーなリアクションが面白い
家の鍵を開けるピタゴラスイッチ的なやつ、データが007の音楽からの突撃 グーニーズはダメダメ且つヤンチャ感強め 登場人物がやかましいと基本的にウザイなって思うんだけど、今作はそういうのがあまりなくて、そのテンポ感が面白く感じられた
屋根裏で宝の地図を見つけてそれを探しに行くというこの上ない少年アドベンチャーのワクワク感 しかし、結構な怖さで描かれる脱獄犯家族 でも、のちの彼はめちゃくちゃなコメディリリーフになっていく めちゃくちゃ強い母にダメダメな息子の悪党団って、ラピュタのドーラたちのマンマユート団を思い出した マンマユートは結果的にめちゃくちゃ良い人たちだから全然違うんだけど
レストラン地下からの脱出劇はほぼインディジョーンズ 骸骨とか死体が出てくるところは割と怖めの味付け 大きな岩が落っこってくるのとかまんまだし そこにラブロマンス要素がチラリと しれっと弟にキスっておい 障害のある息子を虐待していた母親が懲らしめられる展開はグッド どことなく後のノートルダムの鐘のカジモドと重なる スーパーマンTシャツがクール ラスト、ホラ話と思われているところに海賊船が見えるシーンと、宝石を見つけて立退の契約用紙をお父さんが破り捨てるシーン(単純過ぎるけれど)は見ていて爽快感がある それに、子どもたちが親たちに冒険譚を話すあそこだよな、逞しさを携えた子どもたちの成長という
どうしても比較対象になってしまうスタンドバイミーに比べると、アドベンチャー要素が強く、人物の掘り下げや青春の儚さといった文学的な要素は乏しい これは良し悪しというより、好みだと思う むしろ少年版インディジョーンズという方が近い 個人的には完全にスタンドバイミー派 ただ、この登場人物必要かな?ってなるのも事実 それに今作は80'sカルチャーを楽しみながら見るものだとも思う
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