盗まれた欲情のスローモーション男のレビュー・感想・評価

　実質、今村昌平の長編デビュー作

　大阪で活動する劇団の団員たちの人間模様が描かれる。

　なんか期待していたものと違ってあまり見所がなかったです…。師匠である川島雄三の『幕末太陽傳』はものすごい面白い群像劇だった。でもこっちは同じ群像劇でもキャラが立ってない…。

　後にリアリズム全開の作品を作り出す今村にとってこういうファンタジックな作品は合わなかったなと思われますので、ちゃんと自分の敷居を分かっていたと考えます。