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食人族のiのネタバレレビュー・内容・結末

食人族(1981年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

2023.05.05

元々人間を食べる民族の映画という話を聞いていたので内容については、特に衝撃ということもなく割と平気に見れた。

1980年代公開ということもあり、白人至上主義の傾向がよく見受けられ人類平等について強く教育されている私からするとやっぱ昔だなーーという印象。
強姦についてはもはやどうでも良い。というか無修正だから使っているのだろうけど、特に考えさせられることはない。そのシーンが多々あったが省いても良いのではと思う箇所もあった。

見ている中で人を殺し食べることについて考えてみたが、ここには同族(同種)意識のようなものが強く影響していると思う。
この食べる対象が人だから動揺するのであって殺して食べる=生き物を食べることは日々人間が行っていることだ。魚やスッポンを捌く動画を見たことがあるので特に動揺はしなかったが、映画の中で亀を生け捕りにしてナイフで捌いていく映像や、猿の首をはねる映像も流れた。普通に内蔵や首も写すので正直にぐろい。この映画をもし猿が見たとしたら、亀が見たとしたら人間が殺されて食べられている映像ではなく同族が殺されて食べられている映像がいちばん衝撃な部分だろう。

経験として見ても良いと思うが、見て何かを考えることは必要であると思う。見るだけで考えないという人はただ人間が殺されているところを見たいサイコパスのではと私は思う。
改めて人間が食物連鎖の頂点にたっているのだと気付かされる作品であった。
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