蠢く会社員

食人族の蠢く会社員のレビュー・感想・評価

食人族(1981年製作の映画)
4.8
私の心に残る映画の一つです。

「フィクション」と「リアル」の境界線を曖昧にしている挑発的な映画です。

序盤で出てくる戦争映像などについては、「フィクション」という体になっていて、フィルムの中で起こる出来事は「リアル」という体になっています。

しかし、これは現実世界では逆です。
かと思えば、途中で出てくる猿や亀を殺すシーンはリアルです。

何がリアルでフィクションなのか、境界が曖昧になり、食人族についても境界が曖昧になります。

この映画のこういった姿勢は私たちの生活に常にありますよね。