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12人の優しい日本人のsumiccoのレビュー・感想・評価

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)
3.8
1991年公開
三谷幸喜脚本

舞台仕立ての裁判映画。

良質の脚本さえあれば
場面の切り替えなんかなくても
映画はいくらでも面白くできるんだと
証明してくれる一作。


この頃の日本にはまだ
陪審員制度がありませんでしたが
パロディの元ネタは
1954年のアメリカンドラマなので
陪審員制度がある前提で進んでいきます。

裁判のシーンはないです。
被告も一切登場しないです。

なので裁判映画というよりは
陪審員たちの討論映画?(笑)


若くて美しいシングルマザーが
酒飲みで遊び人の夫を
走行中のトラックの前に突き飛ばして
死なせてしまった事件において

12人中12人が”無罪”を主張したので
あっさり評決が出たかと思いきや
ある人のたった一言をきっかけに
絶対に有罪だと言い張る役をやった相島一之、
腹立ちましたねえええええ(笑)

有罪派にも無罪派にも肩入れできず
”むー罪”と言い張りながら
思ったことは口に出しがちな山下容莉枝も
昭和の奥様感すごかったです。

弁護士役の豊川悦司も超若い!


良くも悪くも
日本人としてわかる部分だらけでした。

外国人に
日本人ってどういう傾向がある人種なの?と訊かれたら
この映画を見せておけば間違いなし(笑)
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