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ストーカーのryotaのネタバレレビュー・内容・結末

ストーカー(1979年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

マルコからお勧めされた映画を見ました。

感想を書いてみました。

【感想】

理解するには時間がかかりそうですが、いろんなレビューを見ながら少しずつ理解していきました。

SF映画ともいえますが、
哲学を主題に捉えた映画だそうです。

登場人物には、科学者と作家がいますが、
彼らの言動はそれぞれの分野の行く末を暗示させているように感じました。

技術などを極めたものの先には
欲がたくさん生まれ、
名誉を手にするために大切なものを
爆破させようとします。

また、作家のように文学を極めてもやはり、
自分の願い事を見る勇気が湧かず
逃げたい欲が勝ってしまいます。

しかし主人公のストーカー(水先案内人)は、
純粋な心で安らぎを持っています。


道中に3人が自分の内部に向けて問い正し議論を交わす場面は、1番の見どころかもしれません。

とっても人間的な一面で溢れていました。


また、監督は旧ソ連出身だそう。
彼はこの映画を通して、
ソ連を批判をしてるのではないかというレビュー
もありました。


たしかに美しい映像からは戦争や兵などが廃れている危様子などが映っており、

川の対岸に立つ原子力発電所、科学工場跡地、汚い水の描写が彼の心の中や情勢に対しての批判なの
かもしれません。

そして、始終静かな映画でした。

そして、実際に見ることはできませんが、
何か危険が来るかもしれないというドキドキ感が
ずっと続きました。

廃墟の感じや草と鉄や建物が廃れている世界観は
とても美しくみてとれました。

緑に囲まれている廃墟はまさしく自然との共生が感じられる映像でした。

裏話によるとセットを3年くらい放置させて本当に錆びさせたそう。しかもソ連の廃墟だそう。

構図が絵みたいで、映像もカラーとモノクロ、セピアを使い分けていました。

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以下は、レビューからの感想も引用


作家がロマン主義的思想
教授が科学的思想の象徴で
ストーカーは聖職者

監督のタルコフスキーは旧ソ連反体制、
宗教批判が作品に含ませているそう。

また部屋が濡れていて、寒く、暗いのはソビエトの影を暗示させているそう。

「生活に苦しみがなかったら味気ないでしょう 苦しみがなければ幸せのないでしょうし 
希望もありませんから」

という妻の言葉が大変有名だそうなので
記しておきます。

これは、ストーカー(主人公)がゾーン(立入禁止区域)
にしか希望を抱けなかった歯痒さ故に放った言葉
ではないか?


人生の節目に見るのがお勧めだそうです。
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