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ストーカーのtetsuのネタバレレビュー・内容・結末

ストーカー(1979年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ゾーンと呼ばれている立ち入り禁止区域の案内人として働いている主人公。酒場の店主に科学者と小説家の二人の案内を依頼される。
ゾーン内は未知の磁場に支配され、神の仕業かそれとも隕石の衝突の力なのか様々な噂がある。
ゾーン内を進むにしたがって宗教、科学、芸術それぞれの信条が交錯しドラマが展開する。

シンプルなストーリーとSF的世界観の作品、タルコフスキーの映像の美しさと哲学的な語りが魅力。
最終的にゾーンの謎は解明されないし、理屈もはっきりしない。ただ目に見えないものに場を支配され登場人物たち行動は制限され続ける。とても映画的。
チェルノブイリ原発事故を連想するような設定もあり、事故の後に作られた作品かと思ったけど、こっちの方が先に作られているみたいです。
尺が長いので観るのが辛くなる所はあるけど、SF作品という事もあり他の作品に比べれば見やすい方だと思います。
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