ノーーーー田

ストーカーのノーーーー田のレビュー・感想・評価

ストーカー(1979年製作の映画)
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タルコフスキーの陰鬱な画が私的ツボ。
映像美的な意味ではノスタルジアには劣るけど、
静謐とした空気の中で露わになる人間の本質を観察する中で、人間の進歩によってとめどなく増大する欲望が世界の退廃へと近づけているかの様に感じさせる。
時々朗読される詩もそうだけれど、最後の奥さんのシーンとか、一人語りの台詞はまるで同一人物が発した言葉かのように繋がって聞こえた。
こーゆう静かなSFものは初めて見たけど、これはあくまでも人間のさまを描いているし、途中からゾーンとゆう妙な世界観すら忘れるほどに言葉が強い作品だった。

月桂冠でお祝いをしよう