役所広司のパートを面白く見るか、突飛だと思うかで少し変わってくるかもしれない。自分は楽しく見れました。
キョンキョンと兄のやり取りがとても印象的で、
「あの家族のお母さん役誰がするの？」というセリフはさらっといいつつなかなか深く、少しづつずれたあの家族の中で、あんな腹を割って話せる身内の関係というのは憧れます。そう思わせておいて、その直後「敬礼」でこちらを突き放す黒沢監督はさすがです笑
ラストの「月光」は余りに唐突に上手すぎてちょっと笑っちゃうんですが、その後エンドクレジットが深い余韻をあたえてくれます。安易にミュージシャンとのコラボなどせず、クレジットまで「映画」としてみせる演出を施した黒沢監督と、それを許可した制作側の英断が素晴らしいと思いました。
