ごんぞう

トウキョウソナタのごんぞうのレビュー・感想・評価

トウキョウソナタ(2008年製作の映画)
3.2
何かのインタビューで誰かが"家族"はするものだといっていた。子どもの頃は親の期待に応えたいが故に、やりたいことを抑えてでも親が望む子どもを演じる。父親は自分の威厳を保ちたいが故にカッコ悪い姿を周囲に見せまいと仕事を失くしたのにもかかわらず、毎日仕事に行くフリをする。
母親のは、そんな周り、もしくは母親を演じることに嫌気がさしてかどうにでもなれと言うかのように家に入った強盗を最終的には自分から連れ出してしまう。
大人二人が分断したことにより子どもは行き場を失うのだけれども、夫婦ともどもやり直したいと感じたことから拡散していた家族は再度収縮していく。
この家族が最終的に家族になれたのかはわからない。けれども子どもにとっては、より良い環境になったことは言えるかと思う。
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