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ペイ・フォワード 可能の王国のiのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2023.05.10

最初に出された世界を変えるためのアクションを考えるという課題を見た時に、なんて難しい課題なのだと思った。
どういう意味での世界を変えるという捉え方によってもそれぞれの行動することは変わってくるし、まさにこのような課題に向かってアクションを起こしている人は現実でも多いと思う。私も大学や組織でこの行動をしている1人でもある。

ペイフォワードは確かによくできた考え方である。善い行いを3人にすることでその3人がそれぞれ3人に善い行いをする。いわばねずみ講の善い行い版みたいなもの。
ひとりの生徒が信頼の上成り立っていて、そのうちズルをする人も出てくるだろうと意見を出したが、本当にその通りでこの仕組みはただ人の気持ちだけで元の人にどれだけ心を動かされたかで成り立つかが決まってくる。

しかしもはや人の心以外を源とした行動となると、お金か命令かになってくるのではないか。本当に人に優しく平等な社会を作りたいと願うのなら人の心を動かし、その人がまた人の心を動かすこのペイフォワードのような行いが実行されるべきだと思った。そのような寛大な心が現代人にあるかと言われたら無いに等しいと思うが。

色々考えさせられる作品であったが、何より衝撃だったのがラスト。衝撃かつ唐突でリアルに「え?!」と叫んだ。まあでも無理やりこれぐらいのことをしないとオチは作れないなと思う。
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