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ペイ・フォワード 可能の王国のxavierのレビュー・感想・評価

4.0
1人の少年のアイデアは、世界を変える事が出来るだろうか…
中学1年生になった最初の日、社会科のシモネット先生が出した課題は"この世を良くするためには何をしたらいい?"というもの。そしてトレバー少年が思いついた方法は"ペイフォワード(人から受けた好意を別の人に回す)"
というものだった…
ストーリーはこんな感じ。
大方の人は良い人間ドラマって思うんだろうけど、個人的にはラブストーリーかなって思う。
アル中でダメな男に捕まっちゃうアーリーン。顔には火傷の痕が残る、何か訳ありのシモネット。そして、2人が恋に落ちる切っ掛けになったのが、シモネットが出した課題に対して、トレバーが考えた"ペイフォワード"という考えだった。

トレバーはシモネット先生に母親アーリーンを引き合わせる善行(?)を与え
シモネットにはアル中の母親を救いたいという願いを叶えて欲しいと思っていたんだと思う。
まぁ、だけど人の心ほど思いのままならぬ物。上手く行かないんだわ。
でもトレバーが粘り強く、2人を押す事で2人の距離は近づいていく…
でも、やっぱ大きな壁が2人の前に立ちはだかって来るんだよね。
アーリーンは、アル中の夫(なんと、あのボン・ジョヴィが演じてます)がおり
再びやり直そうという感じになったりシモネットの方は、火傷の痕を気にしてかアーリーンに心を開けない。
そんな時にも、やっぱトレバーが2人を取り持つんだよね。
なんか大人な2人よりも、トレバーの方が大人だったなぁ…

この作品の中で心に残った言葉がある
「日々の暮らしに慣れ切った人たちは良くない事もなかなか変えられない」
「だから、諦める」
「でも諦めたら、負けなんだ」
トレバーが言った言葉なんだけど、ホント良い言葉。
心が揺さぶられたしね…

ラブストーリーとしても人間ドラマとしても良い作品なんだけど、個人的にはラストの展開が気に入らない。
何で、あんなラストにしたのかな?
お涙頂戴の為?
そこは残念な所だったなぁ…
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