このレビューはネタバレを含みます
少年が考えた、世界を変えるアイデア
恩を受け取った人は
他の3人に「恩を渡す」
その3人が、次の3人に「恩を渡す」
それを1つ1つ丁寧に実施することで
人の心を変え、世界を変えていく物語
どんなに腐ってしまう環境にいても
人を想うことはできるし
腐ってしまう環境だからこそ
感じるものもある。
そこでしか気づけないこともある。
環境のせいにして
受け入れてしまうことは簡単。
大人になればなるほど
そうしてしまうし、そうせざるを得ない環境もある。
でも、振り返ってみたらきっと
そうせざるを得ない環境なんてないのかもしれないな、と。
そこに気づけない人が溢れてるなと。
最後の終わり方が
個人的には悲しかった。
世界を変えられたことが、結果的に報われた、ということなのかもしれないけど
素晴らしい感性の持ち主なのに
結果的に自分を犠牲に
しなければならない終わり方は
メッセージとしてどうなのだろう、と
思った。