たむランボー怒りの脱出

レネットとミラベル/四つの冒険のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

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ロメール作品の中ではかなりのお気に入りとなった。

対称的な女の子の日常生活を四つのエピソードに分けて描く。

第一話の「青い時間」は、<二人だけが共有する一瞬>に至るまでを丁寧に描くことで、二人の気持ちが通じ合う一瞬を目と耳で感じられる。
そこに台詞は一切介入しない。

他三話は皮肉に満ちたお話。
全ての登場人物に対して客観的なロメールの話法が如実に表れている。

シナリオ作りのお手本になる粒揃いの短編ばかりの傑作。