唐揚げ

タクシードライバーの唐揚げのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.7
心の穴を埋められる何かを探す日々を送るトラビスが段々と狂気を滲み出していく末にどんな行動を起こすのか、観ていて常に静かな緊張感があり、結末が読めず面白かった。
サイコスリラーというと不穏な曲を背に物語が進んでいくイメージだが、この映画は少し違う。静かだがどこかムーディに、孤独な男の寂しさの空気が漂っていた。それでもたしかにそこには男の静かな狂気があり、段々とネオンの輝きと欲望にまみれた荒れた街で自分本位な行動を起こし危険な思想に偏っていく。そんななか少女と出会うことで男のなかでなにかが変わっていく。

若かりしロバート・デ・ニーロがとても良い。カッコいい。モヒカンも似合うなんて。
唐揚げ

唐揚げ