唐揚げ

キャロルの唐揚げのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
3.4
怪しげで憂いを感じさせる妖艶で美しく大人な魅力溢れるキャロル。
くりっとした大きな瞳で少女のように愛らしく可憐でありながら瞳の奥に芯を感じさせるテレーズ。
正反対のような雰囲気でありながら華やかな空気を持つ2人が同じ画面に収まってるだけで大変目の保養です…。美しい。

デパートで販売員と客として運命が引き合わせたかのように出会った2人。それぞれの人生にある苦難を互いが理解し支えあうことの難しさを感じた。
世の中綺麗事ばかりではなくそうそう上手くいくことなんて無い。キャロルを取り巻く問題は困難なことばかりだがそんなキャロルにとってテレーズが心の拠り所となり愛娘の親権問題の渦中でも彼女とのことを否定をしなかったことが果てしなく揺るぎない愛情を感じた。
2人の行く末がラストをみるまではひたすらもどかしくて仕方ない。だが最後までみたあとはすとんと余韻に浸っている。そんな映画。
唐揚げ

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