うたもす

タクシードライバーのうたもすのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.8
なかなか緊張感がありました
なにか大きなイベントが起きるわけでもなく、平坦な日常が映し出されてるんですが主人公の性格や状況が危なっかしすぎてかなりドキドキしました
変わり映えのない鬱屈とした日々を過ごすタクシードライバーの主人公なんですがまた空気が読めないんですよね
人の気持ちが理解できず、自分の意思ばっかり押し付けてくる
しかも知識や教養に乏しく、品性もないので賢い人とは話が噛み合わない
その癖行動力はあり、グイグイ行くのですごく厄介
そんな性質を持った社会や人に不満や恨みを抱えた「無敵の人」が体を鍛え、銃を買う
こえええ…
主人公はアスペルガーか何かなんですかね
不器用な人が社会や人に馴染めずどんどん孤独になっていき、どんどん狂気に染まっていく様子には闇を感じたな…
音楽もカッコよかったし面白かったです
ただ娼婦とのエピソードは少し退屈だったかも
あの闇深オチに繋がるので必要ではあったかもしれませんがこのエピソードが挟まっていたせいで少し気が緩んでしまったのでせっかく緊張感が高まってたのに勿体無いなと思った
そのピークの緊張感のまま爆発してくれればもっと気持ちよかっただろうな
中盤までのベッツィ編と同時進行にしてくれた方が良かったかも
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