D子

タクシードライバーのD子のレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.5
孤独は人を狂わせるに充分。恐ろしいのは自分が狂っていることに気が付かないこと。
友人もほとんど居ず休日はこうして映画しか見ない自分もこうなってんじゃないかと思って、その現実と向き合えなくて、見終わった後にとりあえず散歩に出かけた。
国道沿いを歩いてしまったので映画のラストと被って余計に気分が落ち込んだ。逆効果だった。

デニーロの怪演は言い尽くされた通り。俺に言ってんのか?より、客引きのロン毛と話してるときの冗談の通じなさと、マジでキレる一秒前って感じの反応と目つきがほんっっとうに怖かった。

ポルノ映画のことよくわかんないけどスウェーデン人夫婦の映画はどういう気構えで見るの?あれはエロを見るんだってテンションで見るの?あれを?

ジョディフォスターの緑色サングラスの唐突さと彩度に笑った

夢オチなのかなあ?でも彼はまだ治っていないし、というか「理想だけを見る」ようになってしまった点で悪化……?とにかく、社会と自分を自分で断絶してはいけないと思った。自戒を込めて。
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