釈迦堂

タクシードライバーの釈迦堂のレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
2.9
2度目の視聴。アメリカ社会・政治に対する不信感抱く人々を、一人のベトナム帰還兵の視点で描く作品。この作品はハテナが浮かぶという感想も多いのは無理ないけど、考察とかみて理解が少しあれば背景における題材が分かって見易い。背景を知る人の中でうけるのと、理解できない人と があり、賛否両論の作品になるのかな。こういう独特な作風の映画は個人的に割と好き。

汚れを洗い流し、世直しするため街を綺麗にしようとするトラビス。鏡に問いかける「俺に用か?(You talkin’ to me?)」は名シーンですね。アドリブの台詞だったらしく、流石ロバート・デ・ニーロ。好きです。最後のシーンは気になるところ。なぜ二度見してるのか、目付きが戸惑いを交えながら定めたような目な気もした。彼が決めた世直しはまだ終わってないようにも思える。まだ終わりではなく始まり。最後は夢オチ説もあるけど、個人的には生きてる説で。捉え方は様々。

ロバート・デ・ニーロには"英雄"が付きものって感じするのは私だけでしょうか。それが関わる作品はやっぱどれも好きだな。また色々見返そうと思う。