最初に観た時はデ・ニーロが若くてびっくりしたのを覚えている。次に観た時はデ・ニーロ演じるトラビスの孤独が自分にも伝わってきてある種の共感を抱いた。
この映画は1972年にジョージ・ウォレス大統領候補をアーサー・ブレマーという青年が狙撃した事件からインスパイアされたといわれている。その9年後の1981年にはジョン・ヒンクリーがレーガン大統領暗殺未遂事件を引き起こしている。そして、怒れる社会となっている現在、トランプ次期大統領の暗殺未遂も無くはないと恐ろしい考えを抱いてしまった。(実際に起きない方が良いのだが…。)
スコセッシ監督は妻をマグナム44で殺すとトラビスに仄めかしている乗客の役でカメオ出演しているがその他にも彼の映っているシーンがある。それがヒロインのシビル・シェパードのファーストカットの場面である。観返す機会があれば是非確認して頂きたい。