リハビリに近い映画だった。周囲の気遣いがあれば病気の完治は出来なくても、共に生きていくことが可能になるのではないかという希望が見えてくる。
月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられな>>続きを読む
舞台はスペイン・カタルーニャ地方の村アルカラス。そこに住むソレ家は三世代に渡る大家族で桃農園を営んでいた。例年通り収穫を迎えようとした時、地主から夏の終わりに土地を明け渡すように迫られる。桃の木を伐>>続きを読む
人は寂しい時、温もりを求めているのだろうか。『国境ナイトクルージング』を観た後でそんな感想が頭を過った。
舞台は中国と北朝鮮の国境沿いにある延吉という町だ。ハオフォンは友人の結婚式に出席する為に>>続きを読む
これまで数々の作品が産み出されてきた『ゴジラ』シリーズ。その原点にして頂点に当たる今作は公開から70年経つが色褪せることはない。怪獣映画としては反核の要素が強い。
時代は1954年、終戦から9年>>続きを読む
主人公の朔也は何処かぎこちない。激変している社会に戸惑っているようにも見える。最愛の母が自由死を選択したと聞かされ、ロボット化の波で勤務先の工場は閉鎖。幼馴染である岸谷の紹介により、「リアル・アバタ>>続きを読む
『ジョーカー』は暴力を誘発させる危険な映画だった。実際にあの映画に影響を受けた事件が続発した。トッド・フィリップス監督は前作で熱狂したファンの熱を冷まそうとしたのだろうか。だとしたら、映画としての面>>続きを読む
現在なのか近未来なのか定かではないアメリカ。テキサス州とカリフォルニア州からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発。3期目を迎えていた大統領の演説も虚しく、ワシントンD.C.は陥落寸前だった。これ>>続きを読む
脱北とは北朝鮮から韓国へ脱出することを指す。脱北民は亡命者で、難民に当たる。
『ビヨンド・ユートピア 脱北』は脱北の過程をスリリングに描く。
韓国で脱北を支援する組織「地下鉄道」の中心メンバー>>続きを読む
転売ヤーという職業がある。商品を元値より安く買い叩き、高く売ることを生業としているハイエナのような仕事だ。その商品が本物か偽物かはどうでも良い。
主人公の吉井は町工場で働きながら、転売で日銭を稼>>続きを読む
繊細な映画だと思った。観る人によっては劇的な展開がなく、退屈と感じる人がいるかもしれないが、それは贅沢というものだ。
舞台はノルウェーの港町、オーレスン。アスタはローカル紙の記者だ。ある理由から>>続きを読む
『憐れみの3章』は3つの異なる物語で成り立っている。
ロバートは規則正しい生活を送っているように見えるが、それは全て上司であるレイモンドの指示に従っているからだ。だが、ある指令を拒否したことから>>続きを読む
リチャード・リンクレイター監督が嘘のような本当の話を映画にした。冒頭で実話を基にしているとあるが、実話を少しだけ捻った感じだ。
舞台はニューオーリンズ。主人公はゲイリー・ジョンソンという地味な男>>続きを読む
幸福な瞬間を切り取ったような映画だ。記憶の中のかけがえのない時間。だが、それは長くは続かない。
舞台は北海道の田舎町。吃音をもつ小学生のタクヤは野球やアイスホッケーに興じるが中々上手くならない。>>続きを読む
愛おしいか憎らしいかでこの映画の評価は変わってくる。副題をつけるなら、「その男、凶暴につき」ならぬ「その女、凶暴につき」という方が相応しいか。
主人公はカナという21歳の女性だ。日本と中国のミッ>>続きを読む
二人の刑事がタッグを組む。最初はいがみあっていたが徐々に打ち解けていく。バディムービーの典型だが、『トレーニング デイ』は逆だ。コンビを組んだ二人が徐々に反目し合う映画だ。
ロス市警のパトロール>>続きを読む
人を喰った映画だと思った。作風もアヴァンギャルドに近い。尤も、安部公房氏の同名原作小説も難解な文体で誰の視点か解り辛く、理解に苦しんだ。これは全て妄想の世界と捉えれば良いのだろうか。病みつきになる人>>続きを読む