エフタル

タクシードライバーのエフタルのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.2
ジョーカー関連作品と知って視聴。
まず、この映画が1976年に作られたものというのが驚きである。
アメリカの豊かさがよくわかる映画。
主人公の孤独感、独善的な目線が描かれる。
彼自身の承認欲求を発散する場所が見当たらず、その鬱憤が積もっていった結果、あらゆる行動に出るのだが、それでも欲求が晴らせるばかりか溜まっていくばかり。
最後に、善悪の価値観を取り除き、欲求を晴らすために大きく出るのだが、それも未遂に終わる。
このままでは終われないと、また違う行動に出るのだが、それが功を奏し、彼は「救われた」
彼は善悪で動いてるわけではなく、自身の欲求にひたすらに忠実だった。
結果的には幸せに終わったので、彼も治った。
この一連の流れは、結果云々はさておき、共感できる部分が多かった。
今の時代では、テレビで流すことが出来そうにないが、これこそ「映画」だと思う。
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