大好きな映画は本当にレビューを書きたくない、というか書けない。ロゴが始まった瞬間からスマホもぶん投げてひたすら画面に集中しかしなくなってしまう。正義という狂気に取り憑かれていく様をこれ以上に見事に描いた映画はないし、演じた人もいない。コンビニ強盗の、ロボコップと比べてこの華のなさはどうだ、「ポケットいっぱいの涙」が出てくるまでこの後味の悪さはずっとずっと引きずっていたように思う。
トラヴィスが撃ったあとの店主のイキりっぷりの、まあ、不愉快なこと。しかしながらトラヴィスの一番偉いのはアイリスを買わなかったこと。そこがフィクションでもあるけれど。
ディック・スミスが良い仕事を炸裂させるラスト・シーンには全米が感動の涙!
この秋、大切な人と何回も観たくなる傑作!
と流行りの宣伝風にふざけたけれど、ガシャっと右手からデリンジャーが出てくるのはこのあとしばらく「レッドブル」までないなんて素晴らしいじゃないか。
一生モノの大傑作、必見!