映画産業史にとって不可欠な作品なので、一度は見ないといけないと思い。社会現象となった記録的大ヒット映画ということなのですが、むしろテレビやネットのような、時代の今に反応した即興的な作品という感じでした。原作がラジオドラマということもあり、戦後の日本の状況、特に男女間の在り方や恋愛、結婚という当時の人たちが切実に思っていたことを反映し、思っていたことを汲み取ったものです。今から見ると、なんでこんなところにこんなにフォーカスするのかと思うところもありますが、当時の切実な想いがそこにあったと考えるべきでしょう。普遍的な作品ではないですが、文献では得られない貴重な情報を含んだ貴重な歴史資料だと思います。