富士山さんの映画レビュー・感想・評価

富士山

富士山

時空の旅人(1986年製作の映画)

3.0

角川映画のアニメのクオリティはもはやオーパーツのようです。めんどくさいメカニック描写や2号影がガシガシ入ったエフェクトと、80年代アニメの超絶技巧が余すところなく投入されています。作画的、演出的な技巧>>続きを読む

ニルスのふしぎな旅 劇場版(1982年製作の映画)

3.0

本当は本編を見るべきなんだろうけど、こっちを見てしまいました。どうもオリジナルらしい。それにしても超絶作画です。アイレベルが小人になるだけでも空恐ろしさを感じます。作品としては地味ですが、最高潮に達し>>続きを読む

点と線(1958年製作の映画)

3.0

松本清張作品の初映画化とのこと。作品としてそれなりにおもしろいとともに、その後テレビに移ってサスペンス劇場となる特徴を完全に備えているように感じたことが発見でした。作品としてはプログラムピクチャーでも>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

4.0

劇場公開中から見たかったものをやっと見ました。おもしろかった。しかし、権力の横暴と闘う被告と弁護士という法廷ドラマかと思って見るとちょっと違うし、社会制度とイノベーションの矛盾を突いた啓発ドラマにふり>>続きを読む

ながぐつ三銃士(1972年製作の映画)

3.0

変に片意地はらずに見られる東映長編末期の作品、ついにアメリカにまでわたったペロシリーズ3作目。単純な作りですが、アクションは本格的なウエスタンを感じさせる演出なように感じました。特に構図が丁寧に取られ>>続きを読む

オマージュ(2021年製作の映画)

3.0

配信で偶然見て。フェミニズム映画ですが、押しつけがましくないので、マイノリティ映画としても見ることのできる良作でした。娯楽映画としてはオチが弱い気もしますが、日常感重視という意味ではこれでいい気もしま>>続きを読む

少年猿飛佐助(1959年製作の映画)

3.0

東映長編2作目。やっと全編見ることができました。作画はがんばっているのですが、やはり演出は今とは質的に異なるぎこちなさを感じます。正直、資料以上ではない。この時代の「わりに」良い、くらいです。モンター>>続きを読む

嘘八百 なにわ夢の陣(2023年製作の映画)

4.0

新世代のテッパンプログラムピクチャーとして期待のシリーズ最新作。時系列に載っているのが大変そうですが、立ったキャラがお約束のドタバタをしながらうまく行かなかったり、行ったりしながらキャラを崩さない形で>>続きを読む

大名倒産(2023年製作の映画)

3.0

そもそも時代劇はファンタジーだったのだから、こういうのもありだとは思いますが、ファンタジーだから設定スカスカの薄くて軽いギャグものでないといけない理由はないと思います。とりあえず暇つぶしとしては十分な>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

5.0

期待せずに、何気なく見たのですが、かなりいい作品でした。お金のない雰囲気を感じますが、演出でそれを補えているのも感じられます。お話は冷戦期に実際にあったエピソードをもとにしたもので、ストーリーは平和の>>続きを読む

ヴィナス戦記(1989年製作の映画)

4.0

あまり期待していなかったけど、それなりにおもしろかった。80年代らしい超絶作画に驚愕し、チャラチャラしたストーリーにイライラしながらも、お決まりの戦争ものでありながら、主人公はあくまでも民間人という設>>続きを読む

劇場版 世界一初恋 横澤隆史の場合(2014年製作の映画)

3.0

まえまえからBL系作品を見てみたいと思っていた中、原作者の名前で選びました。時代の問題もあるかもしれませんが、劇場作品と言うには厳しいクオリティの低さでした。しかし、某大型新人声優の存在感がすごい。堀>>続きを読む

永遠の831(2022年製作の映画)

1.0

ひどい。東のエデンの時は斬新さがありましたが、10年以上たってもまだ同じことを言っているのに衝撃でした。009の文語調なんちゃって聖書に腰を抜かした時に嫌な予感はしていましたが、それが確信に変わる作品>>続きを読む

劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター(2019年製作の映画)

3.0

テレビ作品をまとめて長編映画化するヤマト商法が今でも行われていることでも、今のクオリティのキャラが富野台詞をしゃべっていることでも感慨深いものがありました。正直、1クール作品に慣れてしまった体には展開>>続きを読む

映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

4.0

総集編でしたが、振られていた最後の最後の事件にオチがついて満足でした。しかし、動物のキャラクターだから寓話性を帯びて、だからこそ生まれる独特の雰囲気に魅力を感じていたので、それをいとも簡単に捨て去った>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

5.0

構成が素晴らしい。メインビジュアルの三人がちゃんと独自の立場で存在感を放っています。サイコパスは最強ではなく、平凡は無垢ではなく、そしてかわいそうは弱いではない。誰かが一方的な役割を負わされるのではな>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

5.0

誰かが「アニメの映画ではないけど、よい映画」と言っていましたが、まさにそうでした。メリハリのあるよい脚本に、キャストの魅力を引き出すよい演出、久しぶりにのめり込んで、繰り返して見ました。こういうふつう>>続きを読む

ブルーサーマル(2022年製作の映画)

4.0

まったく興味がなく、必要になって見てみました。核燃料のリサイクルでもするのかと思っていましたが、グライダーで空を飛ぶ青春アニメでした。しかし、はじめは興味がなくても、引き込まれてちゃんと楽しめる作品で>>続きを読む

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

4.0

派手ではないけれど、よくまとまったおしゃれな作品でした。わたせせいぞう的なデザインセンスがフライングドック10周年記念作品にふさわしいと思います。イオンモール的な空間を中心とした地方郊外的舞台に、俳句>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

5.0

湯浅監督の作品には好き嫌いのムラがあるのですが、この作品は最高でした。映像的にも物語的にも、隙のない名作です。一遍などに見られるように、この時代でも集団で歌い踊り、陶酔し熱狂していたとしても不思議では>>続きを読む

親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)

3.0

ロシア映画は退屈でも地味でも精密で豪華というイメージがあったので、画面の薄さとそれを紛らわすような白黒画面には少々失望しました。しかし、それでも視聴者を引っ張っていける力強さがあって、最後まで見るとそ>>続きを読む

五等分の花嫁∽(2023年製作の映画)

1.0

いろいろな媒体でやたらとプッシュしているので、劇場だけでも見てみました。まあ、予想通りのギャルゲーでした。途中ルート分岐を入れたり、一人を選んでも夢オチにしたりと、他メディアに移植すると必然的に破綻す>>続きを読む

からかい上手の高木さん(2022年製作の映画)

3.0

なぜ映画に?と思いましたが、まあ悪印象はなかったです。ひと夏の経験に大冒険、みたいなものもいいですが、少しずつ変わって行く日常と、確実に生まれる未来というのも、悪くないと思います。作品のテーマから言え>>続きを読む

アナスタシア(1997年製作の映画)

3.0

最近ドン・ブルースさんの自伝を読んだので、参考として見てみました。ほぼロトスコープなのをしばしおいても、技術的な完成度は極めて高い、アメリカ手描きアニメの最後の輝きでした。作画と演出だけ見れば、同時期>>続きを読む

レッド・サン(1971年製作の映画)

3.0

聞いていた話だと、もっととんでも作品かと思っていたのですが、意外とまともな作品でした。カーボーイを中心に、軍隊や娼婦やインディアン、そしてサムライまで登場する何でも詰め込み西部劇です。しかし、みんなそ>>続きを読む

機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)

2.0

ガンダムUCのオチもそうでしたが、ガンダムは作れば作るほど富野由悠季という人のすごさを際立たせているような気がします。ファーストリスペクトを匂わせても、実際にできる人はかくも少ないのかと。ガンダムがア>>続きを読む

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

4.0

なぜあのような絵がアートなのかもわからないし、なぜ営業マンではなく芸術家でなければならなかったのかもわかりません。アートの空虚さと男の見栄が軽いホラー感を醸し出して描かれています。史実は知りませんが、>>続きを読む

劇場版 ハイスクール・フリート(2019年製作の映画)

1.0

テレビシリーズがかなり微妙だったので、避けていたのですが、戦闘シーンが良さげだったの改めて見てみました。やっぱり酷かった。「ガルパン」下ドジョウ狙いなのは仕方がないにしても、劣化亜流が半端ありません。>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.0

なんか評判悪いみたいですが、近年の細田作品では一番好き。何よりも、シンプルかつありがちな設定とキャラクターで、見ている側にどう見るべきか考えさせないところが、久方ぶりにちゃんとエンターテイメントしてい>>続きを読む

DEEMO サクラノオト あなたの奏でた音が、今も響く(2021年製作の映画)

1.0

制作会社と監督に期待して見たのですが、ひどい。意味深なセリフともったいぶった展開を見続けるのは、苦痛でした。モデリングも動きも、基本的にゲームのイベントシーンレベルのクオリティで、お話はお手軽に感動さ>>続きを読む

グッバイ、ドン・グリーズ!(2022年製作の映画)

2.0

テレビアニメで活動されておられたいしづか監督のオリジナルの劇場作品、しかも脚本までということで見てみました。演出と作画は非の打ちどころのないものでしたが、物語が厳しかったです。はじめは、脚本家を立てた>>続きを読む

君の名は 第一部(1953年製作の映画)

3.0

映画産業史にとって不可欠な作品なので、一度は見ないといけないと思い。社会現象となった記録的大ヒット映画ということなのですが、むしろテレビやネットのような、時代の今に反応した即興的な作品という感じでした>>続きを読む

どん底(1957年製作の映画)

4.0

日本の古典映画を復習中。さすが黄金コンビなだけあって、企画や脚本もおもしろいのですが、白黒で引きの構図が多いのはちょっと不親切でした。密度の高いセットに多くの人が動き回るのに、濃淡の強い白黒画面ではと>>続きを読む

チョコレート・アンダーグラウンド(2008年製作の映画)

2.0

これを商業作品としてアニメ化したことは評価できるし、純粋投資案件の一例であるらしいということは興味深くもあります。しかし、娯楽作品としては演出的にはふつうすぎ、ストーリー的には教育映画臭い、微妙な作品>>続きを読む

アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

3.0

「戦場でワルツを」は2回見たはずなのですが、オチを覚えていません。こちらはアンネの日記が祀り上げられて、込められた内容も想いも無視されているというテーマもメッセージも明瞭で、忘れようのないものでした。>>続きを読む

鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)

5.0

「精霊の守り人」の正当な後継作品がついに現れたと楽しく見ました。今の日本のアニメ業界の、ということは手描きアニメにおける世界最高峰の作品となっているように思います。しかし、上橋先生の世界観を映画で描く>>続きを読む

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